イラスト練習。できるだけ1日1枚。 ついでに兵器ネタと時事ネタも。

イラスト練習帳

4コマ(試作その2) | main | 律子・キューベル・ケッテンクラート
如月香澄
20070502133922.jpg

自分が黒髪でキツめのキャラが好きなことを再確認。サーペントのナーガ以外。こら。

湾岸戦争症候群を訴える兵士の中に、脳の体積が減少している人がいるという研究が発表されました。イラク軍が貯蔵していた化学兵器が原因かも知れないとのこと。まだ調査対象者が少数なので、今後の成果が期待されるところです。湾岸戦争症候群というのも不思議な病気で、アメリカ軍兵士は湾岸戦争参加者の数十パーセントが症状を訴えているのに、イギリス軍兵士は0.1パーセントしか発症者がおらず、アラブ軍兵士に至っては症状が出た人はゼロ。ある医学辞書には、「湾岸戦争参加兵が訴える一連の症状に対する間違った用語」などと書いてある始末。

さて、昨日の劣化ウラン論文の続き。初回なんで背景全訳。
背景
劣化ウランは人工の放射性重金属である。天然ウラン(1000ppm以上のウラン鉱石)は、より純粋なウランへと精錬される。天然ウランは重量比で99.274%のウラン238、0.25%のウラン235、0.0057%のウラン234から構成される。放射能比だと99.75%のウラン238、0.25%のウラン235、0.005%のウラン234である。このウラン濃縮の過程で、大量の劣化ウランが生み出される。
劣化ウランの化学的、重金属的性質は天然ウランやウラン酸化物とあまり変わらない。しかし、ウラン238含有量が少ないので、これから放出される放射線も少ない。劣化ウランは天然ウランの60%の放射能を持つとされるが、これはアルファ線に関するもので、娘・孫核種の放出するベータ線やガンマ線を考慮すると、劣化ウランは天然ウランの75%の放射能を持つとされる。
劣化ウランは鉛の1.7倍の密度を持つ。また、大気中・水中では室温でも自然発火しうる。これらの性質を活かして民間および軍での使用が行われており、病院でのX線シールド、航空機やヨットのバラスト、徹甲弾などの利用がみられる。
徹甲弾では、衝突時の高温で先端部が溶解しながら装甲内部にめりこんでいくため威力が高い。装甲に激突した徹甲弾は、通常10-35%、最大70%が微細粉末として空中に放出される。大部分の直径は5ミクロン以下で、人間が肺の奥にまで吸い込んでしまうレベルの大きさである。文献によれば、26マイル以上も風で粉末が飛ばされた例もある。地上に落ちた劣化ウラン粉末は、地下水へと浸透していく。
ウラン238はまずアルファ崩壊を起こす。アルファ線は貫通力が小さい。娘・孫核種が放出するベータ線やガンマ線は貫通力が強い。アルファ崩壊は体内で起こらないと被曝による障害を人体に与える恐れはないが、ベータ崩壊やガンマ崩壊よりも人体に対する影響が大きい。
もちろん劣化ウランによる外部からの被曝の影響もある。イラクでのガイガーカウンターー測定では、劣化ウラン弾は自然環境中の1000-1900倍の放射能を持っていた。劣化ウラン弾で破壊されたある戦車は、年間許容放射線量の2.6-2.7倍の放射能をわずか1時間で放っていた。
アメリカでは50箇所以上で劣化ウラン弾の研究開発や生産、射撃などが行われている。また、イギリスなどでも配備されているほか、湾岸戦争だけでなく1994-95年のボスニア、1999年のコソボ、2002年のアフガニスタン、2003年のイラクで使用された。
劣化ウランの使用拡大により、これにさらされる人々の数も世界中で拡大している。環境中の劣化ウランに暴露されている人々が実際どれくらい存在するかは分かっておらず、劣化ウランによる障害を理解する上でもこれらを正確に測定することが必要である。
上記のように、劣化ウラン弾はほぼ純粋なウラン238で出来ており、命中時に一部がエアロゾルとなるが、これに催奇形性があるかどうかが本論文の注目点である。ただ、天然ウランや、エアロゾル化していない劣化ウランの催奇形性についても論じているが、これは可溶性天然ウランの催奇形性が劣化ウランの催奇形性を裏付けるものとして注目されるからである。
| くじアン | 17:50 | トラックバック:0コメント:0
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