
シュミ特乱入狙いなんですけど、アヤカシと戦ってたことを忘れられてる気がする。
今年末に海上自衛隊が弾道ミサイル迎撃実験を実施の方向。イージス護衛艦こんごうからスタンダード3を発射するようです。有効性に疑問を呈されることも多いミサイル防衛ですが、真の価値はアメリカが無用の先制攻撃をしなくなることにあるんじゃないかと。「やられる前にやる」とイスラエルばりの政策をとられたら、たまったものではありません。10年前の北朝鮮核危機のときにたびたび出ていた先制攻撃論も、今回の核問題の時にはそれほど出てこなかった気がするし。
しかし中東問題となると話は別。アメリカはイラン牽制のため最大規模の軍事演習を開催中で、イギリスも拘束された15人の兵士を奪回する気配を見せているし、緊張度が高くなっています。イランの核に関してはNATO諸国の寄与度が高いから、万が一の自体になれば、編制されたばかりのNATO即応軍の出番になるかもしれません。あまり考えたくはないですが。
さて、戦車の話。第4次中東戦争では緒戦のスエズ戦線でイスラエル軍戦車を撃破したT-62ですが、シリア方面やその後の戦闘では射撃統制装置の貧弱さなどから損害が続出しました。ただこの頃にはすでに第3世代のT-64が生産されていたため、改良はアフガニスタン紛争が始まってからとなります。
アフガン紛争での主な敵も、ソ連自身が開発した対戦車ロケット、RPG-7でした。そこで砲塔前半部と車体前部に複合装甲を載せ、車体側面にゴム製のスカートを装備、成型炸薬弾頭を持つ地雷を防ぐために操縦室の床下を2重にしています。
1980年代に入ってもスタジアメトリック式測距機では時代遅れもいいとこなので、KTD-2レーザー測距機を搭載し、正確な測距が可能となりましたが、交戦距離は大して向上していません。原因は、砲弾の工作精度にありました。滑腔砲の場合、砲弾尾部の安定翼を正確に作れないと砲弾がまっすぐに飛んでいかないため、ソ連の技術では遠距離まで安定した弾道をもたせることができなかったのです。そこで、主砲から有効射程400mの9M117ミサイルを撃てるようにし、1000-2000m以内は徹甲弾、それ以上はミサイルで対応することにしました。こうして誕生したのがT-62M。重量は42トンに増加しています。
ただ主砲発射式ミサイルはシステムが複雑になる、ミサイルが高価などの欠点があり、ミサイルシステムを省いたT-62M1というのも作っています。また、ミサイルと一緒に複合装甲まで省略したT-62M1-2というのもあります。これらのエンジンを強化してついでに射撃統制装置も改良したのがそれぞれT62M-1、T-62M1-1、T-62M1-2-1。
さらにイスラエルがレバノン侵攻を行った際に、レバノン経由でブレイザー爆発性反応装甲を入手、これを参考にコンタクトという爆発性反応装甲を製作し、さっそくT-62Mに貼り付けてT-62MVに、T-62M-1に貼り付けてT-62MV-1に改良しました。
とまあ細々とした改良型がたくさんあるのがソ連らしいところ。どうせ新型のT-64系を主力にするんだから、最初から金のかかるミサイルシステムは積まなきゃ良いのに、最新鋭のミサイルは輸出する気がないから元も取れないし、と思うのですが、保有するからには強力なものを、と欲が出るのは仕方ありません。こうして仕方ない、仕方ないを続けた結果がソ連崩壊なのですが、まあそれは第3世代戦車の話のついでにでも。
明日はヨーロッパ編。まずはイギリスとフランスです。